ν(ニュー)です。
今回は中古販売市場などで見られる「バーコードの文字だけを隠す」ということについての問題点と、対策についてです。
どういう状況?
画像で表すと、以下のような状況になります。
オークションサイトなどで出品物のシリアル番号を隠している場合に、このような隠し方に遭遇することがあります。
「文字が隠れてるから問題ないじゃないか!」と思う人も居るかもしれませんが、スマートフォンのバーコードリーダーアプリで何事もなく読むことができます。
バーコードリーダーアプリはQRコードなどの、2次元バーコードを読み込むためのものだと思われがちですが、多くのアプリで普通の1次元バーコードも読み込むことができます。
また、斜めに撮影されたりなどして変形している場合でも、画像加工を行うことでアプリで読めるくらいまでに修正することができることもあります。PhotoshopはOSINTツールであることをお忘れなく。
問題点
問題点はすなわち、個体が特定されることです。
以前にも似たようなことを話していますが、特に海外製の機器の場合、シリアル番号を直接保証等の管理に使っているケースがあります。そのため、シリアル番号から以前の所有者を調べたりすることができてしまう可能性があります。
対策
所有者以外に知られないようにするために、文字部分だけではなく、バーコード部分に対しても黒塗りやモザイクなどの処置を施すことをおすすめします。
また、以下のような、シリアル番号ではない個体固有の情報についても考慮が必要です。
- WWN(World Wide Name)
- PSID(Physical Security ID)
- 製造日
また、媒体等を処分する際はシリアル番号をはじめとした個体が識別できる情報はできるだけ除去したうえで処分するとベストだと思います。